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福沢諭吉作「天地の文」を暗唱する北部小の6年生=2024年7月2日午後2時6分、大分県中津市、貞松慎二郎撮影
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 新紙幣発行を翌日に控えた2日、1万円札の「顔」として約40年親しまれた福沢諭吉の故郷・大分県中津市と、次の肖像となる渋沢栄一の出身地・埼玉県深谷市の間で、小学生同士のオンライン交流があった。児童たちはクイズを交えて、郷土の偉人について学習したことを発表し、1万円札が取り持つ縁を深めた。

 中津市立北部小の6年生約80人と深谷市立豊里小の4・6年生約50人。北部小は校区に福沢諭吉の旧居があり、校歌にも「福沢翁」が登場する。児童たちは福沢が出版物の中でカレーを「コルリ」として日本に紹介したことなどを発表。国語の教科書に載っている福沢作「天地の文」を全員で暗唱した。

 豊里小の代表児童は「知らないことがたくさんあってびっくりしました」とあいさつ。北部小の児童からは「福沢先生が描かれた1万円札を残しておきたい」という声も聞かれた。

 交流は5月に両市の市長が中津で対談した際に話がまとまり、今回が第1弾。2学期に第2弾を予定している。(貞松慎二郎)

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